■古民家再生工事(2005年5月)

昭和9年築 の古き良き時代の建物です。
外観も杉の下見板貼りと漆喰のコントラストが周囲の景観に映える美しい邸宅となりました。
空き家となり、雨漏りの激しい屋根には草の生えた傷みの激しいお宅でしたが見事に甦りました。
民家は何故長持ちするのでしょうか?先人達が長い年月の中で改良と工夫を重ねてきた住まいに対する考え方と技術がそこにはあるのではないでしょうか。その中には当然長持ちさせる為のものもあった故に長く受け継いでこられたのではないでしょうか。それは再生しやすい家だったのではないでしょうかまた受け継ぐといった点では住まう側も当たり前のようにそういった欲求があったと云えるでしょう。


広縁の照明器具は当時のままのものを修理して再利用した。


家(住まい)に対する考え方は戦前と戦後ではまるで変わってしまいました。大量生産と大量消費の時代がやってきたのです。住まいもその波に見事に乗ってしまいました。住まいも使い捨てのように建てられていったのです。しかし、そのツケはやはり廻ってきました。民家には住まい自体から受ける不思議な安心感があります。それを癒しと呼ぶ方もおられます。
私達もそういった住まいに関わらせていただく内、何か忘れてきたような感じを覚えました。民家は住まいに関わる者として住まいに対する基本的な考え方を改めて教えてくれるような気がするのです。
リフォームというのは今の暮らしに合わせて住まいを変える事です。そこには既存という制約があります。新築ではないので既存の柱や壁などがあるわけですが、これらは制約となるだけではなく新たに生かして別のものに作り変える事も可能なのです。
次の世代へと受け継がれる住まいに是非ご一緒させて下さい。
マイホームから我が家へ・・・

【Before】

【After】


西面の外壁には美しかったであろう杉の下見板貼りを復元した。改装前はホワイトサッシが取り付けられていたものは取り外し、一部のモルタル壁も取り除き下見板壁と漆喰で統一している。美しい外壁となっている。


キッチンは旧式の使いにくいキッチンセットを最新のシステムキッチンに取り替え、設備は時代に合わせ揃えている。


応接間には、昭和初期の洋館の一室を思わせる飾り漆喰で作られた壁と天井、腰壁は無垢の板貼り、窓には硝子障子が取り付けられている。改装前は雨漏りで天井は抜け落ち、壁にはシミが出来ていた。これらの装飾性の高いものを完全に復元している。

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